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|衣類・カバン・くつのニオイを取るために

 & SLOW LIVINGにお越しの際は、「ニオイのない装い」にご協力をお願いしています。ここで言うニオイとは、人工香料臭や薬品臭、タバコ臭など本来体に必要としないニオイを指します。協力をお願いしている理由は、化学物質過敏症/MCSが体調を崩す原因となる、不要な化学物質を室内に持ち込まないようにするためです。ニオイはすなわち化学物質。微量の化学物質は目には見えませんが、ニオイによってその存在をある程度把握することができます。

 

 以下、日常生活で使用頻度の高い衣類やカバン・くつを例に、ニオイ(人工香料臭や化学物質臭、タバコ臭など)の除去の仕方をご紹介いたします。ニオイをコントロールすることで、不要な化学物質を除去できるだけでなく、化学物質過敏症の発症や香害の予防にもつながります。また、ニオイがどのくらいの期間で除去できるかで、自身の化学物質汚染レベルがわかってくるでしょう。

|簡単にできるニオイの確認

 ニオイは個人によって感じ方に大きな差があります。ことに自身のニオイを客観的に判断するのは大変難しいです。人間はいつも同じにおいを嗅いでいると、そのにおいに対して鈍感になってしまうためです。そういう状態を馴化(じゅんか)と言います。

 

 馴化で自身のニオイがよくわからない時は、第三者にニオイを嗅いでもらうのが、最も簡単な判別法です。室内より、ニオイがこもらない屋外で確認してもらうと判断しやすいでしょう。



|衣類のニオイ除去

【準備するもの】

 

 ・重曹もしくは酸素系漂白剤

 ・お湯(温度は高いほど効果的)

 

 

【やり方:洗剤を使わない方法】

  1. 大きめのたらい一杯分のお湯に、重曹もしくは酸素系漂白剤を大さじ1程度入れ、そこに衣類を数時間漬け置きする。
  2. お湯で、漬け置きした衣類を洗濯する。温水洗濯ができる洗濯機をお持ちの場合は、高温のコースで洗濯。(洗濯機に人工香料臭が付着している場合は手洗いで)
  3. 日光がよくあたり風通しの良い場所に干す。
  4. 周辺にニオイ付きの洗剤や柔軟剤を使用した洗濯物を干さないよう注意しましょう。
  5. ニオイが除去できるまで1~3を繰り返す。ニオイの程度にもよりますが、取れるまで少なくとも数週間要する場合があります。

 

【注】購入したばかりの衣類にも人工香料臭が付いています。

【注】上記の方法は、衣類によっては色落ちや縮みを起こす場合があります。

【注】手洗いの際は換気をよく行い、マスク、手袋、ゴーグルの装着をおススメします。

【注】消臭スプレーはオススメしません。化学物質の重ね付けになるだけで除去にはなりません。

【*】衣類は、化繊より綿や麻などの自然素材の方がニオイが取れやすく、またニオイが付きにくいです。



|カバン・くつのニオイ除去

【やり方:洗剤を使わない方法】

  1. お湯で洗えるものは、事前に洗っておく。
  2. 日光がよくあたり、風通しのよい場所に干す。その際、ニオイがするもの(ニオイ付きの洗剤や柔軟剤を使用した洗濯もの)は周囲に置かない。
  3. ニオイの程度にもよりますが、ニオイが取れるまでに数週間から数ヶ月掛かる場合もあります。

 

【注】消臭スプレーはオススメしません。化学物質の重ね付けになるだけで除去にはなりません。

【注】手洗いの際は換気をよく行い、マスク、手袋、ゴーグルの装着をおすすめします。

【*】帽子、傘、コート、手袋なども同様の方法でニオイを除去できます。



|化学物質過敏症/MCSの私の実践編

ここでご紹介したニオイの除去方法の他、化学物質過敏症/MCSの暮らしにまつわる実践編をブログにつづっています。MCSについて悩みをお持ちの方の、改善のヒントになれば幸いです。

 

▶ 化学物質過敏症/MCSの私の実践編 ー目次ー